国立駅の南口を自転車で通ったら、すごい人出だった。中央線は立川−国分寺間の運行を大幅に間引きしているというのに、すごい人出だった。ロータリーから一橋大学に向かう道路のあたりには種々の屋台も出ていた。何だろうと思ったら、案の定、一橋祭(いっきょうさい)だった。ロータリーに横断幕がかかっていた。
ふうん。さすがに一橋は国立の街全体を巻き込んでいるんだな、と感心したが、今ぼくは立川に向かっているところなのだからと、一橋祭には立ち寄らなかった。たいして興味もなかったし。ロータリーの別の側ではいかにもキャンペーン・ガールといった格好の女の子たちが、清涼飲料水だか菓子だかの名前で「○○大学」というフェアをやっているとかやっていないとか、そんなチラシを配っていた。なるほど、こうして企業も便乗だか協賛だかしているんだな、とふたたび感心。いや、実際、この大学外までの盛り上がりは、意外で驚きだ。
でも、ところで、さらっと流したが、ぼくはさして大学祭に興味がない。自分が学生のころ参加するためにそこにいた場合と、教師としておつきあいでそこにいた場合を除き、他大学の学祭にも一度も行ったことがないのだった。そしてそのことをさして引け目にも感じていない。感じるべきかな? よくわからないが、ともかく、学園祭とは無縁な生活。
だから「行ってみたい学園祭」なんてアンケートが成立することも、それに答える人がいることも、ぼくにとっては謎。ましてや、外語祭が3位に入るなど、謎のまた謎。あ、一橋祭は6位なのね。
ま、謎といっても、ぼくは何も学園祭を否定しているわけではない。きっと行けば行ったで楽しい。外語祭など、まあ、楽しい。たぶん。何年か前にこんなことを書いた人が、また翌年も行っているのだから、リピーターを作るほど楽しいのだろう。近隣に住む作家のOさんなど、学内の講演会でお話ししたときには、外語祭で酒を売るのをやめにしないでくださいね、と言ってから本題に入った。だから楽しいのだろう。きっと楽しいに違いない。ぼくも少なくとも月曜日には行きます。スペイン語専攻の学生たちの劇があるので。今年の外語祭は、今月の19日−23日。
ちなみに、上にリンクを貼ったニフティのサイトの記事は面白いというか、ほほえましい。