ぼくは相変わらず根強い不信感をマイクロソフトに対して抱いている。結局のところ一番使用頻度が高いのはワードでありエクセルであるのだけど、それでもマイクロソフトは信用できないと思っている。とりわけOffice 2007、Office10とバージョンを重ねるにつれて使いづらくなるWordに対する不満はたらたら。
といいながら、早速Office for Mac 2011を買っているのだから世話がない。
だってWindows用よりMac用ははるかに使いやすいし、2007の改悪の影響も2008にはなかったし、アカデミック・パックだったらWord、Excel、Power Point、Outlook(前までEntourageというソフトだったのに)が込みで17,000円くらいなものだし……
でも、不信感を抱いているからこそ、2011によってついにOffice for Macも改悪の道をたどるのじゃないかとの疑心暗鬼があるのだ。とりわけ、Entourageを使っているぼくにとって致命的なことだが、Outlookと名を変えたそのソフトが劇的に悪くなるのではないかと。
結果、Office for MacはMacにやたら気を使った(媚びを売った? 範とした)仕上がりになっていると結論。
Outlookはメールとそれに対する返事の数々をひとつのスレッドにまとめて示し、まるでMailみたいだ。Wordは新規に開くとテンプレート集が示され、まるでPagesみたいだ。このテンプレート集、ぼくにはどうでもいい問題なのだけどな。でもいつか役に立つ日は来るだろうな。
Wordにおいて一番心配だったツールパレットの問題。かつてぼくが使っていたツールパレットの内容(フォントやポイント数、インデントなどの位置調整)は、今回リボンと呼ばれるツールバーの延長になり、収納と繰り出しができるようになった。意外にこれはいい。ツールパレットには検索、引用文献一覧、チェックなどの機能が割り当てられた。
一番面白いのは全画面表示機能。紙を寝かせて縦書きで書いていると、この機能を使ったときとても見やすくなる。ちょっと楽しい。