2009年1月31日土曜日

業務報告

29日(木)は、予告どおり、「表象文化とグローバリゼーション」のシンポジウム「グローバリゼーションの空隙:文化と周縁」。都立大学の福島富士男さん(ゴーディマの翻訳や『アフリカ文学読みはじめ』)、早稲田大学の都甲幸治さん(ジュノ・ディアスを翻訳中!)、東京外国語大学の沼野恭子さん(近年の活躍ぶりときたら!)とともに壇上に上がり、"smallest details"について語る。

で、おまけのようにしていただいた。沼野恭子『ロシア文学の食卓』(NHKブックス、2009)

1枚目にトルストイ博物館のサモワールの写真を配し、読者を引き込む。一枚めくるとニコ・ピロスマニの絵『家族のピクニック』。去年、東急の「ロシア・アヴァンギャルド展」で見て気に入ったやつだ。そしてボルシチやらレストラン「オブローモフ」の前菜の並ぶ図やら……おいしそうな1冊。

金曜日はいつものごとく授業尽くし。5限後、学生たちとメキシコ料理。

土曜日は午前中、博士後期課程の面接試験。「これってやっぱり、ヌーヴェル・ヴァーグだよね。トリュフォーとかゴダールとか、ちゃんと読んでる?」などと言ってきた。

帰ってからあの仕事やこの仕事や……

あれ? もう1月は終わりか?

2009年1月28日水曜日

独りになりたい

教え子が四ッ谷のインド料理屋でベリーダンスを踊るのを見たり、学会の打ち合わせをしたり、授業の準備をしたり、会議をしたり、……

集団での仕事をしなければならないことがある。一方でぼくたちの仕事は個人でやらなければならない裁量が大だ。たとえ集団での仕事であったとしても。個人個人が個人の仕事だけで完結すればいい。まだいい。集団での仕事だから整合性をすりあわさなければならないと誰かが言う。そして打ち合わせのために時間を費やし、自分のための時間がなくなる。そんなことだらけだ。悪循環だ。世界に向かって言いたい。お願いだ。ぼくをひとりにしておいてくれ。

……仕事にかんして、ということね。インド料理とベリーダンスの組み合わせなどは、悪くはない。

先日報告した、ある原稿のゲラがあがり、左肩のイラストに「萌え」たりして……

明日、「表象文化とグローバリゼーション」、シンポジウムです。細かなすりあわせもせず、かなり「ゆるい」感じでやっています。

2009年1月25日日曜日

八面六臂

金曜日は京都で打ち合わせ。土曜日は下北沢で懇親会。やれやれ。行ったり来たりだ。


でも大丈夫。一応、こんなものを持っている。


イーモバイル高速データ通信。使わなければ1,000円ですむので、ちょっと前に導入。歩き回る日々には重宝する。

来週、木曜日には分担している授業「表象文化とグローバリゼーション」で締めのシンポジウムをやります。「グローバリゼーションの空隙――文化と周縁」。

さて、何を話すべか。

2009年1月22日木曜日

ラブレターやら何やら

ちなみに、昨日書いた「ぼくの名が表紙に載った」「日本で出版された本」の残りの3冊のうち2冊はスペイン語の教科書。だからまあ、紀伊国屋BookWebに掲載されていなくてもしかたがない。もう1冊は『ホセ・マルティ選集1』。3冊に共通するのは、20世紀に出版された本ということ。

朝のうちに1ヶ月も先に締め切りを控えた「ラブレターのすすめ」という短い文章を書いて送付。どこにどのような形で掲載されるかは、また後ほど。締め切りが1ヶ月も先だから、実際世に出るのはもっと先の話。

「読書のすすめ」とか「恋愛のすすめ」とか、いくつかの中から選んでいいぞ、と言われたので、では「恋愛」を少しひねって「ラブレターのすすめ」で、とお引き受けした次第。先日のリレー講義「テクストの宇宙を行く」で、「読まれなかった手紙/愛の手紙」という題で話をして、人間は思春期にはラブレターを書かなければならないと言ったら、意外に反応がよかったので、調子に乗って、……

午後はずっと授業。5限後すらも授業。大学院「多分野交流」というエクストラの授業。未来派の舞踊についての話をうかがった。うむ。そうそう。この時代のそんなテーマに興味を持っている人なら、是非とも、バレエ・リュスやモンテカルロ・バレエ・リュスに参加したバレリーナを主人公にしたカルペンティエール『春の祭典』を読んでいただきたいものだよ。

2009年1月21日水曜日

嬉しい知らせ

大学院教授会を含む4つの会議をハシゴしてすべてを終えたのは8時半。やれやれ、やってらんないなと思いながら研究室に戻ったら、嬉しいファックス。

『チェ・ゲバラの記憶』が増刷されたとのこと。しかも、3刷。初刷出版直後に2刷は決定したとかで、事後的にお知らせだとか。合計5000部の増刷だというのだから驚くじゃないか! かかわり方もその内容も、ぼくの興味関心(専門?)からすれば副次的な仕事だったことは誰もが認めるところだろうけれども、それでも、こうして自分のかかわった本が増刷になるなんてはじめてのこと。

うれピー。

紀伊國屋BOOK WEBというサイトがある。もちろん、あの紀伊國屋のサイトだ。そこでぼくの名を入れて検索すると、ぼくの名が表紙に載った5冊の本が新着順に表示される。

日本で出版された本には、ぼくの名が表紙に載ったものはあと3冊あるのだけど、まあ、今はそれはどうでもいい話。ともかく、その5冊は新着順なのだが、ここの優れたところは、「売れている順」に並べ替えられるところ。

やってみるといい。さすがにトップは『チェ・ゲバラの記憶』なのだ。やっぱり売れているんだな。

しかし! なんと、2番目に来るのは『ラテンアメリカ主義のレトリック』なのだよ! これはすごい話。増刷に負けず劣らず嬉しい。3位が『劇場を世界に』だから、エディマン/新宿書房さんには少し何か恩を返した気分。ふふふ。

2009年1月20日火曜日

報告

AOLダイアリーの解約の電話をしたら、今日が締め日ということで、今日を限りに契約を解除した。以後、AOLのページが更新されることはない。

もうひとつ、最後のもの。非常勤先の大学の授業。最終日に試験をした。ここは今年限りなので、今日が本当に最後。

試験監督中は、
Américo Paredes, With His Pistol in His Hand: A Border Ballad And Its Hero
Juan Rulfo, Pedro Páramo

などを読んでいた。いずれも再読、再々読なのだが、いろいろと考えさせられるところ大であった。

『ペドロ・パラモ』は、そういえば最初、大学2年生の時の講読の授業で読んだのだった。教室の雰囲気などまで思い出してしまった。

2009年1月19日月曜日

説明その他

Criollísimo だ。Criollismo ではなく。

絶対最上級、などといったら大げさに響くけれども、平たく言えば、形容詞を強調するときの語尾がついている。そういうタイトルだ、今度のブログは。「とってもクリオーリョ」。

参加者としてのぼくはどうにも乗り気がしないのだけれども、とりあえず、宣伝。こんなシンポジウムやります。

2009年1月18日日曜日

引っ越しなど

つまりは、ここに引っ越そうとしているわけだ。

一方で、古い記事はここに少しずつ移行している。

もともとブログへの投稿といっても、エディタで書いてからコピー&ペーストで投稿しているので、HTML文書に変換するだけのことだ。1月中に残りの月をやってしまおうと思っている。

しばらくは両方に同じ記事をアップしていくつもり。

今日はセンター試験の監督をする必要はない日なので、明日の授業の準備などをしている。

2009年1月17日土曜日

第1弾

これまで使用していたAOLダイアリーが終了するらしい。それで、ここに移ってみようかと……

今日はセンター試験の監督。毎年この時期になると残された時間を思う。つまり……まあ、無為に過ごす時間に歯がゆい思いをするということ。

試験は滞りなく終了。ことなきを得た。

待機時間中にビジネス対話を済ませたり、よせばいいのに安請け合いに仕事を引き受けたり。

同僚のI氏には先日の『ビクトル・エリセBOX』に関して過分なお褒めの言葉をいただき、恐縮した。

……眠い!