昨日、ある本を求めて神保町に行った。古本屋をいくつか回ったついでに三省堂やら書泉グランデ、東京堂書店に行ってみるのは欠かせない儀式だ。とりわけ東京堂書店は配列の妙で知られた書店。ここで人は世の流れを知ることになる。
入って右手の階段を2階に上がると、そこは外国文学などを置いてあるフロアだ。その階段の上がり端、企画陳列の棚の、一番最初にあったのが戦争と世界文学のコーナー。戦争を扱った小説の数々の、ちょうど160-170cmくらいの標準身長の人の目の高さに、これがこんなふうに置いてあったりしたら、ちょうど10年前に初の単独訳としてこれを出版した訳者としては、涙もでるというもの。
アレホ・カルペンティエール『春の祭典』(国書刊行会、2001)
思わず携帯電話で写真を撮ってしまった。