2011年4月3日日曜日

今日も後追いのご報告

昨日、4月2日は日本ラテンアメリカ学会東日本研究部会という研究会で、東大駒場キャンパスに行ってきた。新歓か何かで学生でごった返していた。

さて、研究会は、主に修士論文を出したばかりの若い会員の発表会。ガルシア=マルケスについての発表から始まって、ブラジルのストリートチルドレン支援の「プロタゴニズモ」(主人公主義、ということだが、つまり、参加型、だな)、メキシコのとある先住民言語の初めての記述の試み、と続いた。休憩を挟んで、そこからはメキシコ南部チアパス地方を巡る発表三連発。先住民の非インディオ化を歴史的に探ったのや、現在の移民のあり方を記述しようとしたの、大地大学という民衆教育の実践の監察報告、などだった。

ブラジルの「プロタゴニズモ」の発表に関してどなたかがコメントしておられたが、ラテンアメリカにおける民衆運動のその意義を理論化して説明したものはなかなかなく、その実践があまりにも優れているために、理論の貧困が残念なところ。「プロタゴニズモ」にしてもチアパスの大地大学にしても、とても興味をそそられる実践だ。