2010年1月26日火曜日

すごいぞ、ライダー・キーック!

法政の採点を終え、大学まで持って行く。外語はまだ試験にもならない。

ゆえあって石ノ森章太郎『仮面ライダー』全3巻(中公文庫コミック版、1994)、同『仮面ライダーBlack』全3巻(小学館文庫、1998)などを読む。

石ノ森章太郎はやっぱり、圧倒的にかっこいい。何がかっこいいって、そのコマ割による静と動の示し方が絶妙で唸らせる。島本和彦がどこかで論じていたように思うけど、仮面ライダーが最初にライダー・キックを披露するときの、その直前のトンボの切り方、その描き方は感動に打ち震えないではいられない。ぼくが子供時代おそらく一番愛した漫画家は、子供時代に感じた以上にスタイリッシュだ。ライダー・キックは「トオ! ライダー・キーック」なんて叫ぶからすごいのではない。この絶妙の描き方からくるスピード感ゆえに強烈に見えるのだ。