ハイチでの地震は大変なことになっているというのに、ぼくは体の張りを抱えながら、身の回りのちまちまとした仕事に忙殺されて生きている。すべての会議が終わったときには、7時半を回っていただろうか?
明日は5時限、表象文化とグローバリゼーションの時間に、講演会をやります。木村榮一さん。「ボルヘスと父親」。
ボタンフロントのジーンズというのをいくつか持っているのだが、でも実際に稼働しているのは今は1本だけで、このボタンフロントというやつ、ある文脈のなかではけっこう好きなのだが、別の文脈の中ではとても困ったことになる。今日はそんなリーヴァイス501のボタンフロントを穿いていて、そんなことを考えながら会議をやり過ごした。
……こんなことを書くとぼくの勤務態度がとても不真面目なように響く。
ゲラと別のゲラ、レポートと別のレポート。そして、これ。文庫化されたのだな。
柄谷行人『トランスクリティーク――カントとマルクス』(岩波現代文庫、2010)