2009年3月16日月曜日

借りを返してみた

以前、見ようとして見なかったやつを見てみた。

アスセナ・ロドリゲス監督『捕らわれた唇』(スペイン、1994)フェルナンド・コロモ製作、ペネロペ・クルス他

これはあれかなあ、配給会社の中にペネロペの唇にフェティッシュな愛情を感じている人でもいるのかな? それとも人はペの唇に萌えるはずだという観測が配給会社のスタッフの間にあったのかな? そりゃあね、ペのプロモーション・フィルムみたいなシーンが2カ所ほどあったけども、唇がフィーチャーされた箇所はないぞ。

原題は Entre rojas 。『赤の女たちの間で』。「赤の女」ということは女性共産主義者のこと。フランコ体制末期の1974年、ゼネストを仕掛ける共産党の党員を恋人に持つバレリーナのペネロペが監獄に入れられ、そこでひとしきり政治犯囚人仲間と反発やら友情やらを生じ、やがて彼女は脱獄を計画するが……というもの。

なまじハッピーエンドでないのはいいけれども、かといってさしてイデオロギーも持たない主人公が、細胞のひとつとなることを甘んじて受け入れる、という話のようでもつまらないんだよな。

厳格な看守役でアナ・トレントが出ている。

朝から会議。会議と会議の合間に原稿を送ったり、トラブルを抱えた学生に非難されたり、……