今シーズンの始まる直前、新聞に、野球のカウントの取り方を、本来通り、ボールを先に言うことにしたと、そんな記事が載ったように記憶する。昨日、久しぶりに野球中継(NHK-BS)を見ながら夕食を食べたが、相変わらずストライクが先に表示されていた。ぼくは何か勘違いしていたのか?
今日、CSの放送局J-Sportsを見たら、ボールから先にカウントしていた。画面の表示もそうだった。この事態はいったいどういうことなのだろう?
ご恵贈いただいた。
アンヘル・エステバン、ステファニー・パニチェリ『絆と権力――ガルシア=マルケスとカストロ』野谷文昭訳(新潮社、2010)
原書のタイトルはGabo y Fidel。愛称とファーストネームだけで通用する希有な存在の2人。その関係の検証。1848年のボゴタ騒動の際、カストロはボゴタにいた。そこで邂逅していたとしても、あるいはすれ違っていたとしてもおかしくはない2人だが、その可能性の検討から入って気を引く。フィデルが後年、ガボに騒動の最中、タイプライターを投げている人に会ったので、自分が代わりに壊してやった話をしたら、ガボが言ったという、「そのタイプライターの男は私だ」。もちろん、そんなはずない、というのが、エステバンとパニチェリの結論。
第3部はいわゆる「パディーリャ事件」以後の言論弾圧の時代、ガボがフィデルに進言して、何人かの作家の亡命に便宜を図ったことなど。ああ、それなのに当の作家たちは……
他に買ったのは、
サルトル『自由への道4』海老坂武、澤田直訳(岩波文庫、2010)
ギジェルモ・マルティネス『ルシアナ・Bの緩慢なる死』和泉圭亮訳(扶桑社ミステリー、2009)
パブロ・デ・サンティス『世界探偵倶楽部』宮崎真紀訳(ハヤカワ文庫、2009)
ちなみに、マルティネスの『オックスフォード殺人事件』は映画化されて評判を得たが、日本では公開されなかったと思う。が、DVD化されてもうすぐ発売になる模様。