2010年5月1日土曜日

昨日書いたことは今日書いた

「昨日書いたことは今日書いた」とは『野性の探偵たち』第3部の1行目、謎の言葉だ。

さて、昨日のこと。紀伊國屋書店本店やジュンク堂新宿店に立ち寄った。前者2階では「ワールド文学カップ」開催中。キューバ代表の「驚異の2トップ」はレイナルド・アレーナスとアレホ・カルペンティエール。『春の祭典』も面出しで置いてあった。しかも1冊売れた形跡あり。うふふ、であった。

ジュンク堂でわかったことは『野性の探偵たち』、売れてるかも、ということ。2箇所で面出しになっていて、いずれも、数冊分のスペース、つまり売れた形跡があった。ナボコフの『賜物』とこれだけが、この売れた形跡としてのスペースがあった。この2つが双璧のもよう……というか、ほぼ同時に発売になった最新刊ということだが。でもやはり、うふふ、であった。

で、岩波文庫復刊シリーズ、スペイン人作家のもの3点:

アラルコン『三角帽子』会田由訳(2008/1939)
ホセ・エチェガライ『恐ろしき媒』永田寛定訳(2009/1928)
ベナベンテ『作り上げた利害』永田寛定訳(2010/1928)


エチェガライの戯曲、タイトルの漢字は「なかだち」と読む。「恐ろしき」とあるので、ぼくはてっきり「はかりごと(謀)」かと思って買ったのだが、家に帰って見返してみると「媒」だった。