ぼくが共訳者として名を連ねた翻訳小説がもうすぐ市場に出回ろうかというときになって、ずいぶんと強力なライヴァルが出現してしまったぜ。困った。
村上春樹『1Q84 Book3 〈10月―12月〉』(新潮社)
ええ、わかってますよ、向こうにしてみりゃ、ぼくなど目じゃない、……いや、目にも入ってないってことなんざ。この100分1くらいは売れるかなあ? でもまあ、思想の自由は万人に認められている。ぼくにとってライヴァルは村上春樹。
敵に勝つには敵を知るにしくはない。では、読んでみようか……
おお、なんと、天吾青年と青豆の章が交互に続くのでなく、新たに牛河さんの章が介入しているじゃないか。お行儀よく、牛河、青豆、天吾、と3人交互に現れる。
牛河さんかあ……
?
誰だっけ? ああ、新日本学術芸術振興会専任理事の牛河さんだ。小男の。ふむ。あれが大きくフィーチャーされて来たか!
……午後も授業。そして焼き肉。