授業開始といっても、それは3日前のこと。月曜日は大学院の授業が2コマ。火曜日は非常勤。水曜日は2時限の1年生の授業だけだけど、会議日。今日も3つほど会議やら打ち合わせやら……明日が「アメリカ文学II」の授業に副専攻語スペイン語、「表象文化とグローバリゼーション」。さらには5限後の院「多分野交流」。金曜日は2年のスペイン語(今年はアントニオ・ムニョス=モリーナの『リスボンの冬』を読む)、3年のゼミ、卒論ゼミ。
うーむ、やはり安らぐ暇がないな。まだ残っている原稿があれとあれと……
スペイン語の入学定員は70人。少し多く入ることもあるし、留年する学生もいるので、多いときには80人くらいになる。ぼくが担当する講読の授業はそれをAB2つに分けたクラス単位でやる。つまり、ひとクラス35から40人くらい。苗字のアルファベット順で1から70または80まで並べ、真ん中から割って2つのクラスに分ける。どんな苗字の者が入るかは不可知なので、どこまでがA組か前もって言うことはできない。
ぼくは外語に移って以来、ずっと1年生の両クラスの講読の授業を担当していた。昨年度は1年A組と2年B組を担当した。今年もその分担で行く。去年の1年B組の学生は、順当にいけば、今年、2年B組として受け持つことになる。
1年A組の教室に行ったら、去年1年B組だった学生がいた。
学年を間違えたのではない。去年はB組だったが、そんなわけで、留年したら、名前の順番で新たにA組に編入されることになった学生がいたという次第。どちらに転んでもことしぼくの授業を取ることになったというわけだ。
一方、2年に進んだ連中は、人数調整のために、去年A組にいた学生が、2人ほどB組に編入になるはずだった。ところが、間違えて去年のクラス割のまま名簿が発表されてしまい、結局、人員の移動はないことになった。結果、2年B組はA組に比べて何人か人数が少なくなった。
ぼくはB組を担当する。何か得した気分。