2011年1月6日木曜日

帰宅後に引き摺る故郷

具だくさんの(チキン)コンソメスープ料理のあるところでは(たとえ生ハムがなくとも)楽しく生きていけるというのが、ぼくの信念のひとつ。メキシコのポソーレやベネズエラのエルビードなどが大好きだ。そしてぼくの故郷には鶏飯(けいはん)がある。

空港に行くと、案の定、かつての級友がいて、彼もまた帰るところだったのだが、土産に鶏飯を買っていくという。何のことかと思ったら、レトルトで具とスープの入ったものがあるのだそうで、ぼくも便乗して買ってきたのだった。鶏飯。

コンソメと呼ぶには少々濃厚な鶏ガラのスープをご飯にぶっかけ、具を乗せる。それだけだ。スープ料理というよりはぶっかけ。具は家庭によって違うのだろうか? 標準的なのは、茹でて裂いた鶏のささみ、錦糸卵、パパイヤの奈良漬け、ミカンかゆずの皮のみじん切り、味つけ椎茸、など。

これを食べられる店が都内にもいくつかあるはずなのだが(たとえばここなどがそうか?)、ぼくは残念ながら行ったことがない。乞う、情報! シンプルな料理なのだから自分で作ればいいのだが、スープの具合が今ひとつわからないし、うまく行ったとしてもスープは作るのが面倒だ。結果、年に1度くらいしかできない。何よりパパイヤの奈良漬けなど近所のスーパーで見た記憶がない。これがなければどうにも調子が出ないのだ。

このパック、ひとり分との触れ込みだが、写真のどんぶりだと2杯ぶんにはなる。具材に改良の余地があるが、まあそれでも、おいしくいただきました。