2010年8月29日日曜日

ひとつ終了

そんなわけで、戸塚に行ってきた。戸塚スペイン語教室というNPOの毎年の恒例行事、夏期講座、それで話してきたというわけ。題目は「"ラテンアメリカ"を巡る攻防:もうひとつの南北アメリカ関係史」。『ラテンアメリカ主義のレトリック』で書いたようなことを少しやさしくして話しては、ということだったので、視点を変え、切り口を変え、そうしないといやなので、新たな情報を加え、やってみた。ジョン・オサリヴァンの「われわれの明白な運命」(1845)とか、エマ・ラザルス「新たなる巨像」(1883)とかも紹介した。時間が来たのでアレックス・コックスの『ウォーカー』(1987)の最後を見せたかっのが、できなかった。それが悔やまれる。

なるほど、それがうまく行ったどうかは別として、ともかく、このタイトルでやってみると、色々と見えてくることがあるな、と我ながら感心。うーむ。この切り口でまとめ直すということ、いつかやっておくべきかな? つまり、「アリエル主義」から語り起こすというオブセッションをやめて、編年体で、スポットごとに書く。「1810:イダルゴ神父の演説」「1845:テキサス併合、『明白なる運命』」とか。前回の書き込みとの兼ね合いで言うと、こつこつとやっておいた方がいいことかな? 

ま、ともかく、仕事がひとつ終わった。一安心。