2010年8月4日水曜日

(部分的)電子図書館化計画

それでまあ、遊び呆けていたわけだ。

……あ、いや、そうではない。とりあえず非常勤先の授業の成績締め切りが昨日、3日に迫っていたので、それの採点を優先させることによって、その他の仕事をしないでいたわけだ。仕事関係のメールもタイトルと差出人だけ見て、ろくに確認もしていなかった。

すると、とある編集者の方からのメールがあった。

あれ(次の翻訳)、進んでます? ええ、もちろん、進んでますとも。遅々としたものではありますが。第3章がもうすぐ終わりそうです。2章まで送ります。

というようなやりとりがなされた。さ、本務校(これはぼくらのジャーゴン。ぼくにとっての外語大)の成績つけが終わったら本腰を入れなきゃ。そのためには、電子化だ! と思った。

他の無視していたメールにあった仕事を済ませるために大学に行き、ついでにテクストをコピーしてきた。コピーしたものを見開き2ページでなく、半分に切り、スキャナで読み込んでPDFファイルに落とし込み、それをドロップボックスへ。そのファイルをiPadで読み取り、iBookの本棚へ。これで電子書籍のできあがりだ。iPadさえあれば、これで、出先でも翻訳作業にいそしめる。もっとも、それより軽い、コピーした紙を持ち歩いてもいいのだが。

ちょうどその連絡をしてきた編集者がこの前に担当していた本の翻訳者が、なんでも原書はPDFファイルで受け取る、紙は要らない、と言っているという話を伺ったような記憶がある。それを思いだし、こうしてみた次第。

本当は紙の本が好きだけれども、たとえば、ある仕事に使うために買った本で、でももうこの関係の仕事はしそうにないから、処分してもいいんだけど、というものがだいぶある。けれども、捨てるに忍びないし、捨てる気になったとしても書き込みやら傍線やらがあって、ブックオフみたいなところに売っても嫌がられるし、お得意、というほどのつき合いのある古本屋もないし、……などと悩むことがある。悩んだ結果、捨てられないでいる。iPadの電子書籍に触れて(ただし、電子書籍自体はiPad以前からあることはちゃんと言っておかなければならない。なにもiPadがすべての始まりではない。Biblioteca Virtual Miguel de Cervantesなど、どれだけ重宝していることか)、かつこのごろ急に増えた書籍のPDFファイル化サービスのことなど聞きかじりながら、こういうのもいいかもしれない、と思っている。用済みの本をPDFとして残す。また必要がでてくれば、電子書籍として読む。

ちょっとまじめに考えてみよう。

では手始めに……