昨日、8日(月)、授業が終了した。カレンダー上は今日までが授業日。ぼくは火曜日は非常勤に出ている日だから(そして非常勤先はもう終わっているから)、今日は授業がない。
で、授業日だというのに、今日は教授会。教授会があるとなんだか水曜日のように思えてくる。教授会終了後、シラバス記入を終え、早くも来年度の態勢作りだ。ただし、これから今学期の試験やレポートの採点に追われることになる。つらい日々。試験の採点はぼくには一番苦手な仕事だ。
金曜日は神戸。
前回書いた、教え子の勇姿を見るためにテレビをつけた際(まだ目当ての番組が始まるだいぶ前の話)、スクリーニングの話をしていて、なんとかという経済学者だかなんだかが就職活動で学生に課されるエントリーシートなど、企業は中身は重視していなくて、文章がちゃんと書かれているかをみるのだという話をしていた。それがその志望者のやる気を浮かび上がらせるのだとか。
当然の話には違いない。ぼくが人名の表記を間違える翻訳者にがっくり来るのと同じ道理だ。学生が「エントリーシートが……」と言ってきても文章の添削くらいしかせず、丁寧に嘘をつけと言っては信頼を失っているぼくとしては、にもかかわらず内容が重要だと思う頑迷な信仰はなくならないのだろうと絶望的に思う。
レポートやリレー講義でのレスポンスシートを読み、いくつかの現象を眺めながら、こうしたことに思いを巡らせていたのだが、まあ具体的な事例は出すまい。出せるはずもない。出すのも面倒だ。
そんな暇があったら採点を一刻も早く終わらせればいいのだろうけれども、ぼくは本当にこれに時間がかかってしまう。いちいちそんなことをしながら採点しているのかと、隣にいる人に笑われたことが過去にもあった。