2011年12月4日日曜日

京都で目覚める

3日(土)には2週連続の講演@京都外語大。この大学の出身者などが作る京都イスパニア学研究会にて。雪山行二さんによるゴヤのお話の前座(とぼく自身は位置づけているのだが)として。グレー・フランネルのスラックスに紺のブレザー、クレスト&ストライプ・タイなんて、まるで高校の制服みたいな格好で話してきた。

ボラーニョの描写がある希薄さによって特徴づけられること。希薄さと思えたものの一部はボルヘス的というかカルヴィーノ的というか、ともかく描写の簡略化であること。また希薄さの理由のひとつは、心象を重視するかの立場のゆえであること。心象の中心にはウインドウがあること(〈カフェ・キト〉=〈カフェ・ラ・アバーナ〉のウインドウ。クリスタル書店のウインドウ)。などを話してきた。

雪山さんはゴヤが同時代の版画などからモチーフやテーマをどれだけ得ていたかという話。ふむ。興味深い。

その晩は酔っぱらい、あらかじめ予約していただいたホテルに帰ったらすぐに寝入ってしまった。起きたときには、おれはどこにいるのだ? と思った次第。

散歩してから帰った。紅葉を見に行く余裕はなかった。