2014年12月11日木曜日

本は読むべき……だろうか?

ちょっと前にこんなニュースが流れた。文化庁の国語に関する調査で、人々の読書実態を調査したら、ひと月1冊も読まない人が半数近くいたという話。それを受けて、昨日、NHKではこういう番組を放送したそうだ。残念ながらぼくはその時間帯、たくさん本を読む人たちと本を読まずにパエーリャなどを食していた。よって、観ていない。立花隆の意見は知らない。NHKの意図も知らない。

わかっていることは、問題が、人は本を最初から最後まで辿り、それを辿り終えないうちは1冊読んだとみなさないというオブセッションに囚われているところにある、ということだ。

管啓次郎は本を「冊」の単位で考えることはないのではないかと提唱している。ぼくも何度かここに書いたけれども、大半の読書法指南書が、そう明記せずして伝えていることは、1冊丸ごと読む必要のない本というのが存在するのだという事実だ。

そもそも20ページの本も1,000ページの本も同じひとつの「冊」という単位で扱っていいのか? 


すべての本を丸ごと1冊読む必要はないのだよ。そう伝えるところから読書の推進は始まるのだと思うのだけどな。