2009年7月20日月曜日

3作目

岩波文庫にボルヘスが入るのはこれで3冊目だ。

ボルヘス『続審問』中村健二訳(岩波文庫、2009)

それから、なんと!

サルトル『自由への道 1』海老坂武、澤田直訳(岩波文庫、2009)

6分冊になるのだそうで、つまりは『ドン・キホーテ』なみの長さじゃないか。これは新訳だ。サルトルがこうして岩波文庫に入るなんて……

フローベール『ホヴァリー夫人』山田𣝣訳(河出文庫、2009)

は、かつての中公の世界文学全集の一冊を文庫化したものらしい。自社のでなく、中公の。

もうすぐ日食が見られるのだという。実家の近辺は大わらわだと。日本で見られるのはぼくが生まれた年以来だとのこと。

ぼくは1991年、メキシコ在住時に皆既日食に立ち会っている。大学のキャンパスにいたら誰かがやってきて、日食を見るための眼鏡を買わないかと言ってきたので、それで見た。太陽が隠れた瞬間、そこらへんの人間たちが遠吠えをしているように思われた。自動車は一斉にクラクションを鳴らした。3分ばかりも暗くなっていると、少し寒くなった。