法政の演習の授業ではスティーヴン・フリアーズ『マイ・ビューティフル・ランドレット』(イギリス、1985)を見た。
この映画あたりからなのだ、原題(?)のカタカナ表記が映画の邦題として使われて気持ち悪いな、と感じ始めたのは。少なくともぼくは。
サッチャー政権下の新自由主義経済政策下で仕事がなく暴徒化し、移民排斥に動く白人下層階級と移民、その愛憎とホモセクシュアルな関係、そういったものを扱っていまだに有効な映画。ダニエル・デイ・ルイスに注目したのもこれが最初だった。
1985年。近頃何かと話題の村上春樹の小説の設定より1年後の映画。ぼくは大学生だった。