2009年6月28日日曜日

壊す、怒鳴る、発砲するペ

昨日はウディ・アレン『それでも恋するバルセロナ』、ハビエル・バルデム、スカーレット・ヨハンソン他を、新宿ピカデリーで見た。

冒頭、ジウリア・イ・ロス・テラリーニというバンドの「バルセロナ」という曲が流れて、これがまたすばらしい。バルセロナの駅の外壁とタクシーの色彩のバランスはウディ・アレンというよりもアルモドバルを思わせる。途中、野外での親密な人々のみに取り囲まれた小音楽会のシーンが出てくるのだから、これはもう本当にアルモドバル。

そういえば、ペネロペ・クルスも出ていた。

ペがアカデミー助演女優賞をもらった作品だった。誰かが言っていた、英語で話すときのペネロペってわざとらしく舌足らずな感じなのよね、と。で、今回はスペイン語になったり英語になったりだが、破滅型の芸術家を演じて、なるほど、きっとアメリカ合衆国の観客にはこんなペネロペは新鮮なのだろう、という印象。

その後、本屋を冷やかしていると、こんな一冊を見つけた。

佐竹謙一『概説 スペイン文学史』(研究社、2009)

主に演劇を扱ってきた佐竹氏が詩や小説にも目配りして、20世紀までを概観した一冊。

夜は大学時代の友人たちと飲む。