現在、主にコーヒーを淹れるのに使っているのは、ネル・ドリップとコーノ式のドリッパーだ。
カリタ式と違い、こんな風にひと穴のドリッパー。ハリオと違い、この溝が途中から、というもの。これがいい。なんといってもコーノ式は僕が最初に手に入れたミルのメーカーでもある。
コーノ式のドリッパーとそれ専用のペーパーフィルターは置いてある店舗が少ないのだが、実は我が家の近くに本社があるので、僕にしてみれば好都合。自家焙煎の豆も売っているので、豆とフィルターを買いに行くことしばしばだ。快適なコーヒー生活である。
ただし、コーノ式はドリッパーがプラスチックなので保ちが良いとは言えず、比較的頻繁に買い換えることになる。土曜日に、これまで使っていた茶色のドリッパーに亀裂が入っていることに気づいた。困ったことに、近くにあるとはいえ、コーノ式の珈琲サイフォン株式会社は、土日は閉まっているのだ。しまった! なのだ。
で、東急ハンズで買ってきた。透明のドリッパー。
ついでに買ってきた、小刀※。関孫六。
道具にそれほどこだわる方ではない。通常は三徳包丁とこの種の小刀だけを使う。ところが、これまで使っていたのが安物の小刀で、切れ味悪いなまくら刀。たまりかねてこれを買ったのだ。買ってみたらその切れ味は感動的なまでだ。本当はこれだけで僕の料理など事足りてしまうかもしれない。僕の料理なんざ、カルボナーラ
とか、ボロニェーゼつまりミートソース(リンク これは期せずして大盛り)とかナポリタンとか、オムライスとか、カレーとか、ビキニつまりクロックムッシュ(リンク)とか……要するに喫茶店メニューだらけだものな。違いといえば、ピラフよりはチャーハンを作る方が多いということくらいだ。
近々引っ越す予定なのだが、そこのリビングダイニングにはコーヒーテーブルを置こうと思う。ダイニングテーブルではなく。
※ これは日本でペティナイフなどとちぐはぐな名で呼ばれているものだ。もちろん、僕はそんな名称は使いたくない。あるいは一部の人が言うように、やはり怪しげなパーリング・ナイフなどと言う呼称も、なんだか嫌だ。かといってクト・ドフィスとかクト・エプリュシェ、あるいはプチ・クトなどと気取るのなんだか気が進まない。で、関孫六なんだし、「小刀」と呼ぶのがいいかな、と思った次第。本当は「果物ナイフ」でも充分だと思う。