昨日は世田谷美術館に『メキシコ20世紀絵画展』というものを見に行き、帰りはメキシコ料理。ひと言で言って、メキシコ三昧の1日……なのか?
「メキシコ20世紀」というと、どうしても壁画の印象が拭えないけれども、その壁画で有名な巨匠たち(リベラ、オロスコ、シケイロス、ということ)のタブローのいくつかに加え、ロベルト・モンテネグロだとかガブリエル・フェルナンデス・レデスマといった人々の作品群を展示している。今回の売りは本邦初展示のフリーダ・カーロ「メダリオンをつけた自画像」で、チケット、チラシなどもそれを全面に押し出し、この作品だけ特別に贅沢に展示している。だけどカーロはこれひとつ。ちょっと前に見に行った教え子がそのことを嘆いていたけれども、まあメキシコ20世紀はフリーダのためだけにあるのじゃない、ということか?
名古屋市美術館蔵のホセ・グワダルーペ・ポサーダ版画展を併設、「利根山光人とマヤ・アステカの拓本」も楽しい拓本実践コーナーつき。