昨夜、鴻巣友季子さんが星野智幸『呪文』の書評を自らリツイートしていた。その書評もともかく、『呪文』は日本にメキシコのソウルフードたるトルタを知らしめた作品だとツイートしたら、翻訳家の三辺律子さんがそのとおり、とおっしゃってくれた。それでひとしきりトルタについてやりとりがあった。
その裏(?)で、Instagramでは友人ととんかつ談義をしていた。やはり家で揚げ物は、……ってな話題。それでいわゆる揚げ焼きにすればいいのだとかなんとか、僕はそれをしてミラネーゼだとかウィンナシュニッツェルと呼んでいるとかなんとか……
トルタをトルタたらしめているのは、やはりフリホーレスのペーストだと思う。赤インゲンに似た豆(よく知らない。赤インゲンそのものなのかもしれない)で作ったペースト。それをどうやって作るんだろうと疑問を呈したら、メキシコ在住の映像作家・嘉山正太さんが教えてくださった。
で、赤インゲン豆すなわちレッド・キドニーならば近所のスーパーにあったので買ってきて、
フリホーレスを作り、
揚げ焼きのとんかつをつくり、
フリホーレスをパンの両面に塗り、
アボカドなどを挟んで、できあがり。ミラネーゼのトルタ。
やはりフリホーレスがあるとぐんとメキシコらしくなる。パンはもっと皮の固いのにすれば良かったとのうらみは残るが、それでも、充分うまかった。