2019年9月6日金曜日

集中講義講師の電子生活


授業ではきちんとした原稿は準備しない。今回の集中講義もそうだが、最近の僕は毎回の授業に長篇の一部や短篇全編をネットを通じて配布し、読んできてもらうことにしている。そのテクストについてのコメントを受講生から引き出しながら話を進める。

そんなわけで、きっちりした原稿は用意しない。けれども、今回の授業はオーソドックスな文学史が要求されるものなので、毎回、言うべきことは言わなければならない。メモなどは用意していく。

それが1枚で済むならディジタル・ペーパーやiPad で表示しながら済ませる。ただ、枚数が増えると手でめくる速さには叶わない。だから何枚もの印刷した紙も携行する。集中講義の場合は、毎日、使い終えたメモを捨てていく。帰りに身軽になるようにだ(メモはPCに保存してあるので、捨ててもかまわない)。

今回、力を発揮したのがiPhone(でもiPadでもいいが)向けAppアプリ〈かんたんnetprint〉。ファイルを登録して近くのセブンイレブンでプリントアウトする。自分のみが参照するプリントではなく、配布用のプリントであらかじめ印刷してくるのを忘れたものをこれでプリントアウトしたという次第。

昨日新聞の一面で『大辞林』第四版の広告を見たので、すぐには紙の実物は買えないが、今日、Appアプリ版(物書堂)をダウンロードした。

書斎のモバイル化だ。これでどんな集中講義でも大丈夫。