2019年3月2日土曜日

時差を抱きしめて


東京とブエノスアイレスの時間差はちょうど12時間。無理して時計を変えずともいい。その意味では楽だ。旅行中は時差ぼけをあえて直そうとはせず、早寝早起きの生活を送る。ホテルの朝食の前にかなりのまとまった仕事をする。

それから出かけていく。地下鉄はSubeというカードで利用する。街角のキオスクで120ペソだっただろうか? 180? まあいいや、それにさらにいくばくかチャージする。

今日、1日を過ごしたのは、ここ。

空の青と芝生の緑の対照が鮮やかなのは、ブエノスアイレスの空が美しいのか、写真の映りがいいのか。ともかく、国立図書館だ。これはその前庭、というのかな?

おや? あそこに何やら見覚えのある人物が……

アルフォンソ翁ではありませんか!

アルフォンソ・レイェスは1927-19301936-1938年の間、在アルゼンチンのメキシコ大使をしていた。その間にボルヘスらと親好をむすび、彼に影響を与えたことはつとに知られている。そのレイェスの銅像がブエノスアイレスの国立図書館の庭にはあるのだ。教えられて知っていたけれども、あらためて見ると、感無量。

思ったほどの成果は得られなかったけれども、ともかく、ある種の雰囲気をつかむことはできた。アーカイヴ調査は、そこが大事だったりするのだ。成果としての情報もともかく、時代の雰囲気を感じ取ること。

それにしても、もう眠くてしかたがないのだ。