利根山光人展@世田谷美術館 「自然と魂 利根山光人の旅――異文化にみた畏敬と創造」
利根山は以前(今年の2月から5月まで)埼玉県立近代美術館でやっていた「メキシコへのまなざし」展でも取り上げられていた人物のひとり。遺跡の拓本などが異彩を放っていた。今回、世田谷美術館が、それを引き受けるように利根山ひとりの展覧会を開いたという形か? メキシコに行って憧れのシケイロスにも会えたとのことだが、今回出展されている初期の作品などを見ると、そもそものはじめからシケイロスであったことがわかる。拓本のみならず、いろいろなものをメキシコで収集してきたらしく、いろいろ楽しいものが展示されていた。
(最初のルームは撮影可能とのことだったので、撮影した太陽とキリン)
利根山はダム建設現場や鉱山なんかで働いたりもしている。各地の祭りなども表現。抽象に振り切ることなく、晩年はドン・キホーテのモチーフに取り憑かれていた。
11月9日までなので、ぎりぎりの訪問であった。
ちなみに、僕は美術館はわりと素早く見て回るタイプだ。部屋をざっと眺めわたし、その中から気になった作品を気になった箇所を中心に見、さらに興味がわけば図録などを買って楽しむ。