2021年10月2日土曜日

念校の恐怖

9月はブログの更新が一度だけという体たらく。授業がない月だというのに、いや、それだからこそ、怠けてしまったのだな。


前回の更新後、佐々木敦×豊崎由美によるエンリーケ・ビラ=マタス『永遠の家』(木村榮一、野村竜仁訳、書肆侃侃房)についてのトーク(ALL REVIEWS主催、オンライン)だとか、


松本健二×宇野和美によるスペイン語圏の女性作家についてのトーク(イスパJP主催、オンライン)とか、


『ドン・キホーテ』を探す3人の訳者(セルバンテス文化センター東京、一部オンライン)とか


を聞いては自身の勉強不足に落ち込む日々であった。


ある本の念校を送ったとの知らせがあり、実物を郵送すると同時にPDFファイルをメール添付で送ってくれたので、実物が届く前にPDFで確認。そんなときに必要なのが、これ




ジャン!


iPad mini 第6世代。ついにApple Pencil 第二世代が使えるようになったのだ。




こんな風にiPhoneを隣に置くだけで以前のとおりにアプリなどを構築してくれる。


僕は以前、もっと大きなiPadを使っていて、その際にApple Pencil第二世代も使っていたのだが、やはり僕の使用モードから考えるとminiが最適だとの結論に達し、ひとつ前の世代のiPad miniとApple Pencil 第1世代でどうにか使っていたのだ。いつか第二世代が使えるようになるだろうと思ってPencilは取って置いた。


そしたら、案外早く使えるようになったので、さっそく手に入れたのだ。


そしたら、なんと! Pencilが壊れていた…… まあいいや、前の世代を下取りに出して、新たにPencilを買ってもおつりが来るだけのギフト券を得ている。それで補充しようじゃないか。



(最新のiOS15はこうしてカレンダーが上に表示される。スケジュール帳に何も書いてないと(あるいは、その用件が終わると)「今日はもう予定はありません)と表示される。まるで暇人だと言われているみたいだ。なんだか悔しいぞ)


さて、ツールは整った。念校のハードコピーが届くまでの間、PDFで読むぞ。最近は短めの印刷物のゲラはほとんどがPDFでのみ送られ来るので(つまり、紙ではないので)、これで読み、これで赤を入れる。研究のための論文などもPDFでダウンロードするものが増えたので、同じだ。コピーしたものなのども、資料の整理のためにもPDF化する。それを読むのにiPadとApple Pencilが必需品なのである(ソニーの電子ノートも使っているが、これはめくるのに時間がかかるので、ページ数があると往生する)。本の念校をすべてPDFでというのは異例だが、まあ同じことだ。読もう。



……と思っていたら実物が届いた。今日から郵政民営化後の郵便局の堕落のために土曜日の普通郵便の配達はされないとのことだったが、レターパックは配達されるらしい。 ? それなら普通郵便も配達してくれればいいのに。


まあいいや、ハードコピーで念校確認。念校を見るというのには独特の恐怖が伴うのだ。