2012年6月27日水曜日

友引……って言うのか?

ぼくはよく名前を間違えられる。読みも漢字も。柳原孝敦(やなぎはら たかあつ)なのだが、柳原考敦になっていたり柳原孝教(やなぎはら たかのり?)になっていたり、これらの誤字のバランスの悪さったらないが、そうした感覚に勝るだけの習慣の力が愚かどもをして間違わしめているのだろう。

ま、そんな間違いをする人は取り合わなければいい。口頭で間違える程度なら気にもならない。正式な場で間違えた漢字を書いて放置しているような者は鼻で笑っていればいい。

が、……

どういうわけか、こうした間違いは伝播する。伝染する。感染する。ぼくがかかわった人たちまで名前を間違えられたりするのだ。

もう10年以上も前、カルペンティエール『春の祭典』を出したときには、どこかのサイトで著者名がアレホ・カルホンティエールだったかなんだか、そんな風に誤記されていた。

で、最近、こんなのを見つけた。近々出すはずの翻訳小説。セサル・アイラ『わたしの物語』(7月27日刊行予定となっている)なのだが、これがサル・アイラなる人物の著書になっているのだ。

サル・アイラ……

いちおう、人間なんだけどな、原作者は。(追記:書いてみるもので、どうやら先のリンク先のサイトでは表記が正されている。良かった良かった。7月2日確認)