2016年2月25日木曜日

小さな本

かつてイタリアのどこかの史跡に落書きした軽薄な大学生が問題になったことがあったが、

観光客も多いはずのある場所にあったこれは、問題にならないのだろうか? 

さて、資料収集に奔走し、その後、以前、大学で話していただいたことのある作家アルマンド・ゴンサーレス=トーレスさんに会い、意見交換。色々と教えていただいた。

すてきなレストランを予約までしてもらって、さらには払ってまでいただいて、なんだか申し訳ないなと思っていると、いただいたのだ。

Armando González Torres, La Peste (México: El Tucán de Vírgenes, 2010)

僕らはこうして本を持ち歩き、何かのおりに人にあげたりして名刺代わりとする。僕も最近、あるところにお呼ばれしたのでバスケス『物が落ちる音』を差し上げたりしたのだ。

でも、こうしたコンパクトな本の方が、そういうことには向いている。島田雅彦はどこかで、文庫本が理想だと言っていた。次の次の翻訳は文庫かもしれないので、その時には毎日のように差し上げるための一冊を持ち歩くとするか? 


いやいや。メキシコについての本を書くという話であった。それを持ち歩ける日を夢見るとしよう。