2012年10月13日土曜日

サッカーと作家


11日(木)にはノーベル賞の発表があった。その前、こんな会議などの打ち合わせでご一緒した方々はいずれも待機中の身。打ち合わせを終えて酒など酌み交わしていると、そのうちのひとりの電話が鳴って、莫言の受賞が伝わった。

ちなみに、ぼくも待機中の身だった。セサル・アイラが候補のひとりになった、とAPだかどこだかが推測したらしく、ある通信社の文化部の方が、受賞した場合、コメントをもらいたいと言ってきた。それから、エドゥアルド・ガレアーノも候補にあがっていたとかで、受賞したときのための記事を書いてくれとの依頼もあった。「サッカー選手にならなくて、作家になってよかった」と締めくくった文章を書いたのだが、もちろん、それも無駄になった次第。

そんなことより嬉しいのは、未来のノーベル賞候補(?)の翻訳が出来したこと。

キルメン・ウリベ『ビルバオ―ニューヨーク―ビルバオ』金子奈美訳、白水社、2012

バスク語作家のバスク語からの翻訳だ。写真の奥はそのスペイン語訳。期待の若手作家の作品を、誰もが能力を認める若手が訳したのだから、面白くないはずがないじゃないか!

ぜひ!

という前にぼくが読まねばならないのだが、まだ、『2666』に囚われています。それから、

カルロス・フエンテス『誕生日』八重樫克彦・八重樫由貴子訳、作品社、2012

があって、そして、これ、か……

上にリンクを貼った会議の準備もしなければならないか……

あ、11月にはさるところで講演もやるのであった。

時間が足りないな……