おかしい。ぼくは持ち歩くものはなくしたためしがない。財布とか鍵とか、そんなものはなくさないのだ。家の中に置いたものはなくすけど。
ノマドなのだな、根っからの。
それはともかく、近所の量販店で見つけたのは、いつもより太いこんな付箋。しばらくは調子が狂いそうだ。
一方、ヨドバシカメラのポイントが溜まってそれで買ったのは、下の土台。
こんな風に使うのだ。iPadなどを載せて。映っているのはiPadのソフト、『西和中辞典』。どうかこんな初歩的な単語を引いてるんだ、などと思わないでいただきたい。初歩的な単語ほどくりかえし引かなければならないのだよ。
ところで、付箋に話を戻そう。先日、あるトークイベントで、越川芳明さんが、ボラーニョ『2666』を電車の中でも読んだと言っていた。しかもメモを取りながら、と。
もちろん、ぼくだって電車の中で本を読むことはある。でもメモは取らない。ジャケットなど着るときには鉛筆などを胸ポケットか内側のペンポケットに挿しているが、なかなかメモは取れない。そもそもノートは? あるいは本に直接書き込むのか? そして、付箋は?
みんな、これらの装備はどうしているのだろう? ノート、鉛筆、付箋などを、電車内での読書の際にはどうしているのだろう? いちいち鞄から取り出すのだろうか? そんなことが気になってしかたがないのだった。