2023年2月17日金曜日

環境を整える(だけ)

佐藤友美は「原稿を書くスピードは、パソコンの画面サイズにゆるやかに比例」すると書いている(『書く仕事がしたい』cccメディアハウス、2021110ページ、太字は原文)。


本当かなあ? そういえばモニターを処分してMacBookAirだけで書いている僕は最近、停滞しているかな? そう思って、大学の研究室で遊ばせていたBenQのモニターを家に運んでみた。



大学で見ているととても小さく見えるのに、家の机ではずいぶんと存在感を放っている。


確実に言えることは、老眼の僕の目にはやさしいということだ。


しかし、仕事はなかなか進まないぞ。


……あ、そうか、これは原稿といっても自分の文章ではなく、翻訳なのだった。原文の理解が進まなければ、筆は進まない。昨日なんざ、英訳と仏訳でまったく逆の解釈をしている一文に悩まされて停滞したのだった。うむ。難しい。でも、この作品はもうすぐ終わる。




手動のエスプレッソ器も買ってみた。これはNespresso compatible だというのだが、残念ながら僕が大学に持っているのは同じネスレでもDolce Gusto であった。まあ関係ないけど。



2023年2月5日日曜日

ウルティモ・ドラゴンには会えなかった。

昨日、メキシコ文化フェアなるものに参加してきた。内幸町ホールでの宇野和美さんとのトーク。「ブックフェアで本と出会う――ネッテルとメキシコの現代作家たち――」


まずは宇野さんが、彼女が2年ごとに参加している(コロナ以前はということ)グワダラハラのブックフェアの話を写真もふんだんに披露、そこでグアダルーペ・ネッテルとも出会ったことなどをとっかかりにネッテルの『花びらとその他の不穏な物語』の紹介した。少しやりとりしながらその感想、印象などを述べた。


僕はそのネッテルの長篇小説 El cuerpo en que nací の一節を引用、そこに言及されていた首都の鉱業会館のブックフェアのこと、それが古本屋のフェアと併行していること、近くの古本屋街のこと、それを記述したボラーニョの引用などから自著『テクストとしての都市 メキシコDF』のこと、それが書店に始まり書店と図書館に終わっていることを掲載しなかった写真などを示しながら紹介した。


なかなかの盛況であった。


そして焼売などを食べながら、打ち上げ。


ところで、プロジェクターの映像を投影するのに、さすがにホワイトボード(前回の投稿参照)よりはスクリーンがいいだろうと思い、50インチ相当のスクリーンを導入してみた。



さすがにいい。