2013年3月4日月曜日

lingua franca


昨日、

日本学術振興会助成 平成24年度国際研究集会 グローバル化時代の世界文学と日本文学――新たなカノンを求めて――」@東京大学 山上会館

というのに参加してきた。パネルB1「イスパノアメリカ文学へのアプローチ」というやつでパネリストを務めてきたわけだ。今日もプログラムは続いているのだが、大学では大切な教授会があるので、さすがにサボることはできない。

昨日は基調講演が3つ、パネルが4つの日程。リービ英雄に柴田元幸、それにミハル・アイヴァス(『もうひとつの街』阿部賢一訳、河出書房新社、のあのアイヴァスだ)の基調講演を聴き、三者三様の英語、リングワ・フランカとしての英語に思いを馳せる。もうひとつのリングワ・フランカであるスペイン語でぼくは発表したのだが(タイトルは "Revisión del latinoamericanismo" )、ぼくの参加したパネルでもふたりはスペイン語、ふたりは英語、という勢力図。

聴衆として参加したパネルB-2「越境と混成」ではイスラエルのロシア語文学、カリブ・クレオール文化、ポーランドのイディッシュ文学、多和田葉子のドイツ語日本語混成について、それぞれ英語での発表があった。

楽しいひとときでした。

で、ぼくは「ラテンアメリカ主義再考」という話をしたわけで、しかしそれは、実際にはもっと細かく、アルベルト・フゲ『ミッシング(ある調査)』(2009)についての話をしたのだが、「ラテンアメリカ主義再考」というようなテーマでは、6月にもう一度人前で話すことになると思う。もう少し敷衍した、学問論的な話を。

大変だ……