2018年11月1日木曜日

嘘だと言ってくれ!


気づいたら11月になっていた。10月のブログ記事は一本しかなかった。

10月を死んだように過ごした訳ではない。

9日(火)には谷崎潤一郎賞の授賞式に行った。星野智幸さん『焔』が受賞したのだ。僕はこの短篇集の書評を書いたのだった。

授賞式のスピーチは素晴らしかった。これが新潮社刊であることから『新潮45』のヘイト論文およびそれを擁護する論文の問題に触れ、作家の慢心の可能性に触れた。

13日(土)と14日(日)にはイスパニヤ学会の大会に南山大学に行ってきた。最終日には京大のスペイン語教育の試みについてのワークショップがあって興味深く聞いた。

翌週20日には第三回の現代文芸論研究報告会を開催。ゲストに多和田葉子さんを迎え、最近の三作品についての大学院生からの質問に答える形式でワークショップを行った。これも楽しかったのだが、その日は僕は授業を終えてから東大に向かうというスケジュールだったので、問題になっている本を持って行くのを忘れた。話題になっている箇所をその場で確認できなかったし、懇親会でそこにサインをいただくこともできなかった。残念。

本などにすんなりサインをもらえる人がいる。僕はなかなかそれができないタイプのようだ。

さて、11月。4日(日)にははじめての海外文学スペシャルで登壇してある本のプレゼンをする。一分くらいなものだけど。

17日(土)には原宿の本の場所で、トーク。こちらは二時間ばかりだろうか? 独りで話したり、朗読したりのようだ。20人くらいの小さなスペースだからと言われてその気になったのだが、果たして僕には20人もの集客力があるだろうか? 少なくとも知り合いがふたり、行くよと言ってくれてはいる……