第三回はじめての海外文学スペシャル@ウィメンズプラザに行ってきた。
ちょっと煩雑なのだが、複数の書店が行うフェア〈はじめての海外文学〉は今年が四回目。複数の翻訳家たちが翻訳文学を推薦し、そのラインナップを本屋が揃えて売る。そういうフェア。それに合わせて推薦人の翻訳家たち複数が自分の推薦した本をプレゼンする催しが〈はじめての海外文学スペシャル〉。これは今年が三回目。〈スペシャル〉では賛同する出版社からのプレゼントが抽選で贈られたりする。
サイトは、こちら。推薦された作品の一覧もここからダウンロードできる。
僕が今年推薦したのはウエルベックの『服従』(大塚桃訳、河出文庫)。直前に開場のすぐ目の前にあるABCの本店では鴻巣友季子さんご推薦のクッツェー『恥辱』と前後に並んでおいてあることがわかったので、ぜひこの二冊を併読するといいと薦めた。どれも大学のしがない文学教師が教え子に手を出す話だからだ。そして圧倒的に暴力に直面する(『恥辱』)か、世界観の転換を迫られる(『服従』)か。
プレゼンターは、ひとり体調を崩して急遽お休みになったが、20人。開場には218人が入場したらしい。つまり、盛況だった。みなさん楽しそうに面白そうな作品を紹介してくださった。参ったな。読んでいない作品の方が多い。まあ当然だが。人生はあまりにも短く、読むべき本はあまりにも多いのだ。
主催者の越前敏弥さんは、この催しをして「紅白歌合戦」にたとえ(過去二回は12月にやった)、自らも赤いシャツに白(っぽ)いネクタイという出で立ち。
どうでもいいことだが、僕は補色の緑のシャツであった。