日本時間では日付が替わったので、少し補足の記事を。
今回僕が泊まったのはDeauvilleというフランス系の名前のホテル。どう読むんだろうと思ってスペイン語風にデアウビーエ? と発音したら、タクシーの運ちゃんはドヴィユだね、とフランス語風に呼んでいた。
で、ともかくそこはマレコン(ハバナの海岸沿いを走る通り)の目の前で、こんな絵に描いたような光景が展開されていた。
よく目にする、マレコンに打ちつける波を、しかし、遠くから素人の手で捉えようと思っても難しい。せいぜい、こんな感じだ。うーむ。
さて、14年前はドルをそのまま持ち込んで使えば良かったのだが、キューバは今では兌換ペソ(Peso convertibleまたはCUC。後者はクックともセー・ウー・セーとも発音していた)の方が通りがよさそうだ。ドルやユーロも使えるには使えるのだけど。レートは$1=1euro=1CUCくらい? これが5CUCと10CUC紙幣。それに1ペソ硬貨。
空港を出てすぐのところにある両替屋は長蛇の列。これには参った。ホテルまで送ってそこで両替して払ってくれればいいよ、とタクシーの運ちゃんが話しかけてきたので、そうすることにした。が、ホテルでは1euro=90ペソと低めのレート、少し損した。
Peso nacionalというのもあって、CUCとNacional併記の店などもあった。書店で買い物をして、結構な額になったのだがCUCを渡すべく数えていたら、そのうちの5CUCだけを取られて「これでいいんだ」と言われた。何かの勘違いをしているのだろうか? だとすればその勘違いが解けないうちに、と思ってそそくさと書店を出たのだが、たぶん、あれは、最初国内ペソでの額面を言ったのだろうと思う。
ネットの接続状況は悪い。通信会社ETECSAのWi-Fiを使うためのカードを購入し(1時間分2CUCだった)、そこにあるユーザー名とパスワードでアクセスする。僕のホテルで買ったものを他のホテルや空港などの施設でのETECSAのWi-Fiにも使ってみたら、使えた。汎用性はあるということだ。ただし、Wi-Fiの施設そのものは範囲も狭いし弱い。ホテルではロビーでしか使えなかった。
でもまあ、そんなわけなので、しばらくネットアクセスは仕事のメールのチェックなどのために必要最小限に抑え、晴れて自由の身となって過ごしたのだった。
ETECSAの事業所などではSIMカードも売っているので、それを購入すれば、SIMフリーのディバイスなら、LTEだか3Gだかのデータ通信も可能。ただし、ETECSAがどこにあるかわからないし、ホテルで聞いてもあやふやだし、やっと見つけたのはもう滞在4日目だったし、列も長かったしで、これを買うことは断念した。それでこそ自由の身だ。でも後学のために記しておくとオビスポ通り(ラ・フロリディータから港へ向かう道。財務省とかがある通り。両替屋なども同じ通りにはある)にあった。
CUCを換えすぎて余らせるのも癪だし、と思ってユーロが使えるところではユーロを使うようにしていたのだが、これは本末転倒で、結局割高なところでばかり食事していたように思う。良くないな、と反省するのであった。
こんなところだろうか? 後は仕事と散歩の日々であったのだが……