1週間ほどキューバに行ってきた。
授業のない時期にメキシコだのキューバだのと言ったら、人はどうも休暇で出かけると思うものらしいが、実際は仕事で行ってきたのだ。研究だ。取材と資料収集とその他諸々だ。
今回の一番の目的地はここだ。
カルペンティエール財団研究部門。
こんな風に作家の蔵書がある。ディジタル化の進むこれらの資料もじかに眺めることもできる。
こんなものを眺めながら、ついでに、ここにある資料が眠っているのではないかと目星をつけて来たのだが、はかばかしい成果は得られなかった。
でもまあ、研究部門の人と話し、いろいろと示唆を受けるところはあった。
ついでに、前回、2003年には修復中で入れなかったところに行ってきた。
ホセ・レサマ=リマ記念館。レサマの生活がそのまま維持されているスペースだ。
レサマの書斎の机。
そしてレサマを真似、書斎の棚に持たれてポーズ。
これはセシリア・バルデス像。
シリロ・ビリャベルデの『セシリア・バルデス』はキューバ19世紀を代表する恋愛小説で、サルスエラなどにもなり、映画化もされ、いわば国民的な人気を誇る作品。それの主人公セシリア像だ。副題をLa Loma del Ángel。Lomaというのをどう訳するかは悩ましいところ、坂、というか丘、というか、……まあ、坂、としておこう。アンヘル坂。その上にある教会の前。実はこの教会の裏手が革命博物館なのでわかりやすい場所にあるのだ。
ところで、繰り返すが、このセシリア像、前からあったのか? 記憶にないな……