2月の最後の2日はブカレスト大学(およびハーヴァード大学)からゲストを招いての講演会だった。
これは東大がやっている、新日本学という試みで、ハーヴァード大学のデイヴィッド・ダムロッシュ(『世界文学とは何か』)さんを読んで集中講義をお願いしているのだが(本日まで)、それに合わせて、ダムロッシュさんのハーヴァードのIWL(世界文学研究所)での右腕たるデリア・ウングレアヌさんも同行し、ダムロッシュの授業の後に講演をしていただいたというわけだ。彼女が今年中に出す予定のFrom Paris to Tlôn: Surréalisme as World Literature(Bloomsberry)には、うかがったところ、かなりな発見が盛り込まれていて、楽しみなのだ。
で、その彼女が27日はユルスナールとタルコフスキーおよび黒沢の隠れたコネクション、および発想の共有という話をし、昨日28日はルーマニアのシュルレアリスムの系譜に連なる作家ミルチェ・カルタレスクについて話した。昨日は同僚の阿部賢一さんが司会を務め。27日は僕が司会を務めた。27日は、ちょうど東大を訪れていたツヴィカ・セルペルさんからの黒沢のフィルムの発想源についての、専門家ならではの鋭い質問なども飛び、盛り上がった。写真は沼野充義さんが撮ってくださったもの。
さて、話は変わって、4月から、こんなことをやるようだ。立教のラテンアメリカ研究所が主催している「ラテンアメリカ講座」で文学についての授業を行う。具体的には何か最近の文学作品を皆で読むという形式だが、よかったら、どうぞ。
向こうに映っているのはレトルトの黒豚カレー。先日の結婚式の引き出物にいただいたカタログ・ショッピングで得たもの。このところ、スーパーのレトルト・カレーの豊富さに驚き、時々、昼食などでいろいろな味を試していた矢先だったので、カタログでもこれを買ったのだ。