早めに風呂に入る方である。だから入浴中に電話がかかってきて取れないなど、あっても不思議ではない。見知らぬ番号なら、そのまま放っておく。本当に用があるならまたかけてくるだろう。という理解だ。
さて、昨夜はそれからしばらくして、Amazon で買い物をした。自動返信の後、すぐにメールが来た。カードが決済できなかった、と。
はて?
不思議なこともあるものだ。違うカードを使って決済した。以上は昨夜の徴候。
今日、また昨夜のところから電話がかかってきた。カード会社のセキュリティ係。1月某日、オーストリアでの鉄道切符を買ったか、2月某日ロシアのホテルに払い込みをしたか……などなど、使った覚えのない決済が来ているのだという。
やられた。情報を盗まれてカードを悪用された。ひとつひとつの額は小さいけれども、日に何度も、そして何日も何日も使っている。積もればけっこうな額だ。電話の係のひととひとつひとつチェックし、不正を確認した。
確認したはいいが、すでに銀行に請求が行っているので、今度の引き落としでいったん引き落とされ、その後、返金されることになるとか。請求額はふだんの10倍以上にのぼる。
参った。この時期、確定申告があったり、先日書いたとおり引っ越ししたりと、何かと入り用なのだ。打撃はあまりにも大きい。
今月末の引き落とし日から、来月返還があるまで、頼むからぼくのことは飲み会なんかに誘わないでくれ。
……11年前にもカード情報を盗まれたのだった。そのときは今回と違って心当たりがあった。迂闊にも出してはならない場所でカードを出したことがあった。
その時は、さらに、神経を病んでいて、特に肋間神経痛に悩まされていたのだった。
その時は、さらに、神経を病んでいて、特に肋間神経痛に悩まされていたのだった。
今日、電話を切ったぼくは、食べ物を嚥下する先を間違えたときのような支えを急に感じ、続いて胸のあたりの疼痛に見舞われた。肋間神経痛だ。11年前のあのときと同じように……