2021年11月20日土曜日

記憶の神秘についてもうひとこと

立教ラテンアメリカ研究所のサイトでは講演会情報が更新され、僕らのトークのお知らせが載っている(リンク)


少し前にFacebook上でかつての教え子たちが何やら事前にシェアしていたのだが、昨日、フジテレビ「爆買い☆スター恩返し」という番組で鈴木亮平が学生時代に住んでいた調布と、それからついでに通っていた東京外国語大学である決められた額の買い物を一日でできるかという試みをやっていた。サイコロを振って出た金額は70万円。


鈴木亮平は東京外語大の英語専攻出身で、だから大学近くのアパートに住んでいたという次第。そこで劇団ダダンというサークルのOBである鈴木が、後輩たちに大道具を作るための工具類を買ってプレゼントするというシークエンスがあった。それを観た同期の友人が、そういえばダダンというのは僕らのスペイン語学科(当時)の先輩が立ち上げた団体ではなかったか、とMLで問い質してきた。


はっきりとは覚えていないのだが、ともかく、そういうことが
話題に上ったので、確かめたところTVerで配信していたその番組を僕も観ることになった。


大学のことや劇団のことはともかくとして、気になったのが、ごく最初のころに出て来た一情景。鈴木亮平がここでアルバイトをしていたのだ、と立ち止まったのが、今はなきあるレストランバーが入っていた、調布駅近くの建物。その映像がどこか僕の記憶を刺激した。



そう。そこはかつて僕が外語大で勤めていたころ、教え子たちと一度だけ行ったことのある店なのだった。思い立って過去の写真を見てみたら、外観の写真はなかったけれども、店内のロゴが鈴木亮平が名前を告げていたその店の名と同じだった。写真の情報によれば2011年8月8日、僕はそこに行ったのだ。たった一度だけ行った店をよくぞ思い出したものである。何枚か撮った写真に鈴木亮平は写り込んでいなかったけれども(もう卒業はしていたはず。『HK/変態仮面』で名をあげる前ではある)。20歳を少し過ぎたばかりの若い女性ふたり(あ、つまり、教え子)とまだ40代の僕はしっかり映っていた。そして料理や酒のグラスも。


そんなわけで、同期の友人たちと、Facebookでその番組についての情報を共有していた教え子たちと、そのお店に一緒に行ったふたりの女性(あ、つまり、教え子)たちと、そしてやはり鈴木亮平がその番組内で立ち寄った深大寺そばの店〈湧水〉の思い出を共有する者たちと、昔話に花が咲いている……というのは大袈裟か? 



一番下のBookNoteを10月に使い終え、次のMoleskineを使っているのだが、紙質が変わったのか、万年筆の裏染みが多くなった。以前使ったことのあるMDノートの新書サイズというのがいい感じだと思ったので、次はこれを使ってみたいと思う。一番手前にあるのは福田和也をはじめ、愛用者の多い伊東屋の手帳のリフィル。母の家に行ったときに使ってみたのだが、悪くはないけど、これはさすがに僕には小さすぎる。あくまでも旅行用と考えよう。