尾籠な話である。
メキシコに行くためにこんなのを買った。
なにやら電動歯ブラシにも見える。しかし、この先についているのはブラシではなく、ノズルだ。
そう。これはTOTOの携帯ウォシュレット。
旅先で意外に辟易するのはトイレだ。きれいな公衆便所のあるところなど、そんなにはない。まあ僕もついこの間まで(というのは実際には40年くらい前の話になるわけだが、あくまでも気分の問題)汲み取り式のトイレを使っていたわけだし、あまりきれいでないトイレなど気にしない、と思っているにはいる。
が、どうにも馴染めないのが、紙を便器に流さず、トイレ内に備え付けのゴミ箱に捨てるという、メキシコを始め多くの国々で採用されている習慣。
実際にはそれは紙がゴワゴワしていた時代の話だろう? 今どきそんな気を使う必要もないだろう。と判断して、けっこう平気で便器内に流すし、それで下水管が詰まったことはまだ一度もないのだが、やはり、郷に入っては郷に従えで、たまには紙をゴミ箱に捨てる。
なるほど、消費する紙の量とその汚れを最低限に抑えればいいのでは? と思いついて買ってみたのがこれなのだ。
箱(および取扱説明書)には、こんな絵でこんな説明がある(最後のコマ)。
前から挿すか後ろから挿すか。習慣の分かれ目。なんだか微笑ましい。