2016年2月24日水曜日

麗しのメヒコ (4) 本屋とカフェは常に一緒だった

しかしながら(というのは、昨日からの続き)、書店とカフェの組み合わせとなると、何と言ってもガンディなのである。僕はメキシコに来ると必ずやることがあって、それは、

1) ポソーレを食べる。
2) タコス・アル・パストールを食べる。
3) ガンディに行く。

なのだ。だから行ってきたのだ。

地下鉄3番線ミゲル・アンヘル・デ・ケベード駅のすぐ隣にある書店で、ここはジュンク堂などより以前から(少なくとも僕にとっての経験の順番ではということ)必ずカフェを併設することを方針として掲げて店舗展開する本屋だ。もちろん、オンラインショッピングもやっている。

23日にはUNAM(メキシコ国立自治大学)に留学中の学生(外語時代最後の学生のひとりと東大の学生)に会うことになった。大学に通う者と待ち合わせと言えば、ここだ。ガンディのカフェ。ここはWi-Fiも無料で繋げるので、その意味でも助かる。

上記駅前の本店の道路を隔てた向かいにはもうひとつのガンディがある。その隣にはFCE直営オクタビオ・パス書店。さらに隣にもう一件書店があり、最近のことだと思うけれども、古本屋までが何軒か軒を連ねている。M.A.デ・ケベードは交差点に位置するのだが、駅の逆の側の出口にはこれらの書店をさらに圧倒する品揃えのソタノ(Sótano 地下の意味だが、文字どおりに地下がメインになる書店)がある。一帯は書店街の様相を呈しているわけだ。

待ち合わせの学生は、待ち合わせたこの場所がガンディの本店だとは知らず、かつ、ガンディに独自のカフェがあるとの意識もなかったようだ。通りを隔てたもうひとつ店の方が大きいし、そこにはスターバックスが隣接しているからだ。以前はこの店の中にもガンディのカフェがあったのだが、今ではスターバックスにアウトソーシング(と言うのか、この場合も?)してしまったらしい。これはひとつの大きな変化かもしれない。

ガンディを出て食事をしようと近くの店に入り、腰かけると、後ろから声をかけられた。

学生時代の友人で広島大学で先生をしている人物だった。今回、同時期にメキシコに来ている、メキシコ研究者だ。ガンディ界隈だとこういうことはよくある。

食後、オクタビオ・パス書店のカフェに場所を変え、コーヒーを飲んだ。僕よりはるかに頻繁にメキシコに来ているその友人によれば、近頃改装したパス書店の方がカフェも格段と良いのではないか、との話。

なるほど。(ちなみにこのコーヒーはガンディのカフェで頼んだもの。エスプレッソ、ダブル)

夜はやはり外語時代の教え子で、メヒコで働いている人物と会った。すると思いがけない人の繋がりで、まさかここにいるとは思いもしなかった別の教え子(ふたりは学生時代は知り合ってはいなかった。学年もだいぶ違うので)まで合流。異なものである。