2014年6月8日日曜日

学会に行ってきたのだ

腰痛を押して行ってきたのだ。日本ラテンアメリカ学会第35回大会@関西外語大。

ぼくはこの学会の理事だっのだが、改選があり、再選されなかったので土曜日で任務を終えた。こんな嬉しいことはない! 

初日の昼休みに最後の理事会があり、その後、発表してきた。「キューバ音楽の政治力学」というパネルのコーディネーター兼発表者だ。ぼくの発表は「祭と劇場のトポス:カルペンティエールの場合」というもの。

1) カルペンティエールは音楽関係者だったことをあらためて確認。その上で彼が音楽に対して採ることになる二重三重の態度を示し、
2) 小説における利用として際立つのは19世紀ハバナの公現祭の祭である。
3) クラシックなどは劇場のクロノトポスとでも呼ぶべきものを活用しているわけだが、そこに騒擾の契機を盛り込むことに長けていた。

というような話をしたのだった。『失われた足跡』は岩波文庫で再刊されたし、もうすぐ『バロック協奏曲』も再刊される。カルペンティエールを読もうよ、というのが何よりも強調したいこと。

金曜の夕方から大阪にいたのだが、卒業生夫婦と擦れ違ってびっくり。

日曜日には大阪城にも行ってみたのだが、ぼくは天守閣なんかよりこんにものに詩情をかんじるのだから、つくづくモダニストなのだろう。