今日は学会誌が2冊も送られてきた。日本イスパニヤ学会のHISPÁNICAとLASA(Latin American Studies Association)のLARR(Latin American Research Review)だ。
ぼくらの仕事の第1段階は情報収集だ。だからこんなものが送られてきたときには、関連する論文などはその日のうちに読む。これをやっておかないと結局は最後まで読まない。忙しくて愚図なぼくなどは怠けてしまいがちだ。なので、なるべく怠けないように、ともかく、読む。
斜め読みでいいのだ。じっくり読む必要のある論文を探すためと、役に立つかもしれない情報(書誌情報など)を探すための作業なのだから。
読むべき論文がなかったとしても、たとえば、LARRの "Review Essays" などは実に重宝する。あるテーマや分野についての近年の著作を読み、紹介し、分析したようなエッセイだ。学術論文という体裁をとるにはいたっていないけれども、研究動向をまとめたものだから、実に助けになる。こうしたものを読んで流れをつかむのだ。そこで取り上げられた本が読みたいとなれば、それを買うのだ。今回はワシントン大学セント・ルイス校のイグナシオ・サンチェス=プラードという人が、ラテンアメリカにおける知識人の役割を巡って書かれた本を数冊紹介しているReview Essayがあり、それを楽しく読んだし、そこに紹介されてる本の何冊かは必要性を感じた。知らないものばかりだったので、さっそく、注文したのだった。
注文したのは英語の本ばかりで、Amazonで探したのだが、そのうち2冊はKindle版があった。ただし、そのうち1冊はペーパーバック版に比べて2倍ばかりの高価なものになっていた。
さ、今日は大晦日だというのに、今日もいつもと同じように1日が過ぎていく……