昨日はここで卒業式だった。府中の森芸術劇場。
毎年700人ちょっとの卒業生しか出さない小規模大学だけれども、付き添いの親なども入れるとだいぶな数になるので、こうして大きなホールを借りて行われる卒業式。府中が改装工事中だったとかで、数年連続でここより小さい調布のグリーンホールで開催されていたのだが、今年はまたここに戻って来た。そしてまた、いつか書いた、長い卒業式のセレモニー。
夜は卒業生たちが謝恩会を開いてくれた。卒業生たちの同期で既に卒業して働いている者や同期だけどまだ卒業していない者なども来ていた。昼の陽気のわりに夜は寒かったので、3シーズンもののスーツからツイードのそれに着替え、ついでにネクタイも替えて、ストライプのボウタイにしていったら、皆にそれを指摘された。ボウタイなのだけど、やはりまだ「蝶ネクタイ」という語の方が主流なのだと実感。
そういえばメディアは古いメディアの様式を踏襲する。写真などデジタルになったのだから、ひとりが撮ってそれを共有すれば良さそうなものなのに、同じメンバーでメンバーひとりひとりのカメラで別々に撮る。銀塩の時代の、あるいは使い捨てカメラの時代のカメラのように。そうして何枚も何枚も写真を撮った。きっと今日あたり、それがフェイスブックにアップロードされて、共有されるのだよな。メディアは古いメディアの様式を踏襲する。でも新しいメディアは確実に新しいメディアとしての役割を果たす。
少し朝寝して、今朝は土曜日の研究会の報告書を作成。ゲラ、そして次の翻訳の残りわずかな部分。