燐光群『現代能楽集 クイズ・ショウ』、作・演出、坂手洋二 @下北沢ザ・スズナリ
現代能楽集の何作目になるのだろうか? 今回はクイズを扱った。
坂手洋二には以前、外語時代、シンポジウムに登壇いただいて、それ以来、いろいろと案内をくださるので、行けるときに見に行っている。そのシンポジウムでは「現代能楽集」の「能楽」たるゆえんなどを伺ったように思うが、そのときのやり取りはあまりはっきりと覚えていない。シンポジウム直前にやっていた『ザ・パワー・オブ・イエス』について、ただ舞台に立って人が話す、それだけで演劇というのが存在するのだ、というようなことをおっしゃっていたようには思う。
さて、今回の現代能楽集はクイズだ。問答だ。すぐに正否のわかる問答のうちに生への葛藤を浮かびあがらせる。これは無数の幽霊たちのうめきだ。坂手さん自身はパンフレットで複式夢幻能を引き合いに出している。
誰かと誰かが必ずクイズを出し合い、答えている。ひとつひとつのシークエンスが短いことに加え、この永遠のクイズ形式はリズミカルでいい。見ている側としては飽きない。
おっと、しかし、今日のクイズとその答えを口外しないようにと司会者訳の大西孝洋に釘を刺されたのだった。あまり詳しいクイズの内容は書くまい。
劇に行くといつももらう大量のチラシや宣伝の中で、日比谷のシアタークリエでアリエル・ドルフマンの『死と乙女』を上演中との情報を得た。
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うーむ。行けるかなあ?……