2014年1月1日水曜日

節目の年に突入する

明けてしまった。2014年になった。フリオ・コルターサル、アドルフォ・ビオイ=カサーレス、オクタビオ・パス、フワン・リスカーノらの生誕100年の年。第一次世界大戦開戦から100年の年。この事実が何より怖い。

先ほど、というのは12月31日の昼間、昔のノートを見返してみたら、ちょうど10年前の2004年、面白い記述があった。7月21日、『朝日新聞』は小学生の4割が天動説を信じている、と報じた。さらにそれから4日後、25日には、それを受け、斎藤美奈子が天動説は科学の問題ではなく文化の問題だと、文科省は「科学離れ」を引き起こしたのでなく、「文化の破壊」を遂行したのだと論じていた。

小学生は6歳から12歳。10年前の6歳から12歳は今年の16歳から22歳。高校生から大学生くらいの年齢。その連中の4割がいまだに天動説を信じているわけではあるまいが、文科省によって破壊された文化を生きてきたかもしれない世代をぼくらは相手にするのだ。


……さ、がんばろう。とりあえず地球は動いている。