2012年2月6日月曜日

サービスのバツの悪さについて

本来行かなくてもいい日だが、いろいろと用があって大学に行った。途中、奮発して昼食に寿司を食べた。

奮発して、と言っても、たかだか回転寿司だ。回転寿司と言ったってふだん食べている手作り弁当に比べれば高くつく。だから奮発だ。サバが食いたかったのだ。

駐車場に入ったときから、サバとは別に、そのことの予感がしていた。アオサの香りが鼻腔によみがえり、食べたいと思った。

お、案の定! 店の奥のお薦めなどが書いてある掲示板にはアオサの味噌汁が告知してあるじゃないか。これは頼むに限る。

勢いいさんで手を挙げたら、出てきた。ランチタイムのサービスとしてのつみれ汁。

……

つみれ汁。嫌いではないよ。むしろ、鰯好きのぼくとしては好きだと言ってもいい。が……

サービスというのは、受ける方としてみれば、時に、実にバツが悪いものである。

スーパーマーケットなどで、レジ袋は2円取るくせに、そのレジ袋を要らないと宣言した者にまで、野菜や汁物のパックに小さなビニール袋をつけようとする。そんなものだ。キャシャーに悪気はない。むしろ、善意なのだ。サービスなのだ。が、その善意、不要なときもあるのだよな。

ぼくはRTVE(スペイン国営放送)やTelevisa(アメリカ大陸最大のメディアネット)のiPhoneやiPadのアプリで時々ニュースなどを見ている。映像も文字の記事なども参照できる実にすぐれたアプリで、これが無料だ。ふと思い立って探したら、日本のTV局など、これに類するものを持っていない。NHK-Woridはかろうじてあるけど。こういうバツの悪くならないサービスは、ないんだな。