2011年7月4日月曜日

池のほとりで矛盾をつぶやく

東大駒場キャンパスには池がある。駒場池だ。通称を一二郎池という。

本郷にある池の正式名称は忘れたが、それの通称が三四郎池。漱石の『三四郎』で、大学に入りたての三四郎が美禰子を見初め、「矛盾だ」とつぶやいた場所だから、その通称がついた。

本郷は3、4年生の専門課程の学生が過ごすキャンパス。それに対して1、2年生の教養学部の学生が過ごす場所だから駒場の池は一二郎池。なのだろう。

ふふふ。

こんな光景が環状6号線・山手通りのすぐ外側にある。木陰で、今日は風もあったので涼しかった。そこにぼくはカラス三羽とともにしばし涼んだ。エアコンなど要らない。

でも、この場所に東大生なんてひとりもいなかった。何をしてるんだろう? 

授業を受けているに決まってる。冷房の効いた教室で。

矛盾だ。